ウソをつくオンナ、ただただ騙されるオトコ

オンナはウソをつく。子供の頃、あれほどウソはいけません、ウソつきは泥棒のはじまりだと教えられてきたはずなのに、オンナという生き物は何時でも何処でも誰にでも、四六時中ウソをつく。まさに童話の「オオカミ少年」だ。ウソを見破るはずの脳波測定の機器ですらオンナのカラダには反応しない。それはオンナの脳はウソを嘘と認識しない、ウソですら真実であると記憶させる事ができるからだそうだ。なんと恐ろしい生物なのだ!化粧もそうだ。化粧は自分を偽る、綺麗に見せる、言わばウソを塗り固める悪行なのだが、「化粧=ウソ」と認識しているオンナなどこの世界には一人もいない。何人のオトコが化粧を落とした後のオンナに恐怖し、嘆き、悔いたことか…。

恐ろしいのはオンナのウソをオトコが見抜けない事だ。それはオトコこそが純真な生き物だからだ。オンナのかりそめの姿、かりそめの振る舞いを誠実に受け止め、オンナの清純を夢想し、崇めてしまう様な愛すべき生物。そのオンナが裏では何人もの男と毎晩ヤッている事など露知らず、ほのかな恋心を抱いてしまう可憐な存在、それがオトコなのだ。

オンナの視線から発せられている、罵詈雑言にも似た言葉すら全く気づけない存在、それがオトコなのだ。初めて二人だけのデートがOKされたとしよう。オンナは目前のオトコを「そんなに見てはいませんよ」「品定めなんてしてませんよ」というフリが非常に巧い。だが確実に監視しているのだ。オトコがこれくらいは大丈夫だ、OKだ!と思っている、だらしない着こなし、時代遅れな格好、ヒゲ、鼻毛、眉毛、格好良いと思い込んでいるしぐさ、更には足や口の臭いまで、オンナは丹念に隈なく調べ上げているのだ。バカを演じるオンナですら、スナイパーの如き視線でオトコのアレコレをチェックし続けているのだ。

そして奴らは聴覚も鋭い。何気なく出てしまう話し方の癖、食事中の音、携帯電話の呼び出し音のセンス、さらにはオトコの声の高さまでチェックする。オンナは低い声に落ち着き、信用を感じ出すのだという。キーキーと甲高い声を出しておいてオトコには逆を求めるという奇々怪々さ。そうやってオンナは狩りを楽しむように目前のヒツジを弄ぶのだ。どこまでもオトコを欺く存在、それがオンナなのだ。一度目の食事の誘いはOK、会話中はオトコを褒めてくれる、やたらボディタッチをしてくる。

しかし二度目のデートはあっさりと断る。二度目は永遠に来ない。すでに選外だったのだ。さりげない、好意とも取れるオンナの行動に、純真無垢なオトコは易々と騙され、オトコは素性を、手の内を、初回のデートで全て晒してしまう。その間にオンナは脳内チェックシートに×を書き続けていたのだ。なんと卑しく、なんと狡猾な生物なのだ!それに気づかず、疑わず、猪突猛進を繰り返すオトコの姿は神々しく、美しく、そして切ない。オンナは「オオカミ少年」。いや、ノコノコ手ぶらでやってきた赤ずきんをパクリと食べた「嘘つきオオカミ」なのだ。奴らこそが凶悪で残忍なオオカミなのだ。オトコはオオカミのウソを撃ち抜く散弾銃を持たずデートになど出向くべきではない。その先に待つのは壮絶な死だけだ。

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